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自家用車ではもはや常識となりつつあるドラレコ（ドライブレコーダー）の装着。ところがレンタカーへの装着率はまだ100％には遠く及びません。レンタカーを運転中でも、万が一に備えてドラレコで録画をしておきたいですよね。そのためには自分でドラレコを持ち込んでみましょう。
持ち込みしやすいドラレコに求められる性能とは？またお勧めの機種にはどのような機種があるでしょうか？
レンタカーに持ち込みできるドラレコ
いまや自家用車ではドラレコを装着することは常識になりつつあります。事故時の証拠として、煽り運転の防止としてなど、幾つも効果があると思いますが、まずはドラレコ装着のメリットについて一度整理してみましょう。
ドラレコ装着のメリットとは？
その１ 交通事故を起こしたときの証拠として
真っ先に挙げられるメリットとしては、「事故時の証拠」としてのドラレコ記録の活用でしょう。
事故が起きた際に、「双方の言い分が違って揉めた」なんてこともよく聞いたりしますよね。そう言ったときには、それぞれの言い分・第３者からの報告だけでなく、客観的証拠としてドラレコの記録が活用されるということも最近では普通になっています。
その信憑性は、事故が起こった時のドライブレコーダーの映像を警察が回収するほどです。
その２ 煽り運転防止のため
次には「煽り運転防止効果」でしょうか。最近では煽り運転に関する報道も少し下火になったような感覚がありますが、それに一役買っているのがドラレコの普及という声がある程です。
後ろから迫ってくる車両のナンバーが取れるほどの解像度のドラレコが普及したことにより、煽り運転してもすぐ特定されてしまうようになったため、そもそも煽り運転をしようとしなくなるという抑止効果がある訳です。
その３ 駐停車中の当て逃げの対策として
次は駐車時の当て逃げの記録ができる点でしょう。全てのドラレコで利用できる機能ではありませんが、車のバッテリーと繋いておくことで、駐停車中でも記録を継続させることが出来ます。駐車中の当て逃げが心配なら、こういった機能を持つドラレコを検討するのが良いでしょう。
その４ ドライブ中の会話・景色の記録として
折角ドライブで美しい景色の場所に行ったとしても、運転手は景色をゆっくり堪能出来る訳では無く、運転に集中しなければなりません。また車内で盛り上がった会話なども車内録音機能があるドラレコであれば、景色と一緒に思い出して何度でも繰り返し楽しむことが出来ます。これもドライブの魅力ですよね。
こう言った様々なメリットから、自家用車での普及率は非常に高いものになっていますが、一方でレンタカーではそこまで高い普及率にはなっていません。各レンタカー会社も装着率の向上に前向きに取り組んでいるようですので、数年後には装着率100％になっているかも知れませんが、今はまだまだ。そういったところで、現在レンタカー会社でどの程度ドラレコ装着車を選べるかを見てみましょう。
レンタカー会社のドラレコの選択状況を各社申し込みサイト上から確認した結果
| レンタカー会社 | ドライブレコーダー装着状況 |
|---|---|
| トヨタレンタカー | 約款には記載あり、オプションからの選択なし |
| オリックスレンタカー | 約款には記載あり、オプションから選択なし |
| ニッポンレンタカー | 2019年6月10日に今後は全車標準装備とのアナウンスを出しており順次導入中。オプションから選択なし |
| 日産レンタカー | １貸渡毎330円 |
| ニコニコレンタカー | 原則なし、貸渡約款にも記載なし |
| タイムズカーレンタル | 約款には記載あり、オプションからの選択なし |
※2023年1月現在の状況
事故時には有力な証拠のなってくれるドラレコの記録ですが、そのデータの所有権はレンタカー会社に帰属するため、取り扱いについては自分でコントロールできるものではありません。行き先・車内での会話などが漏洩することはないのかなど少し不安もありますよね。その記録データの扱いについては貸渡約款に記載があります。
一般的には以下のような内容が記載されていますが、もしドラレコ付きの車両をレンタルしようとしている場合には、事前に目を通しておきましょう。
- ドライブレコーダーの映像は、必要な場合のみ閲覧されますが、それ以外での使用や閲覧は行いません。
- 必要な場合とは。サービスの向上のため、事故・トラブル等の解決のため、高速道路運営会社等から開示要求があった場合、など。
- 保存される時間は各機種によって変わってきます。最大でも8時間程度。
- 録画映像の所有権は会社にあるため、削除して欲しい場合は店舗に問い合わせ
このように、レンタカーでも一部の車両にはドラレコが装備されていますが、まだまだ普及しているとは言い難いもの。ただ普段ドラレコ付きの自家用車に乗っていると尚更、不慣れなレンタカー・不慣れな道なのだからドラレコで自己防衛をしたくなるものではないでしょうか。
そのような場合には、レンタカーに自分でドラレコを持ち込みすることを考えてみてはどうですか？
自分でドラレコを持ち込むのであれば、レンタカーも自分のニーズにあったものを車両を自由に選ぶことが出来ますし、記録したデータのコントロールについても気にする必要はありません。
それではレンタカーに持ち込むとしたら、どんな機種を選ぶべきでしょうか？私が重要視していることをお伝えします。
レンタカーへの持ち込みドラレコで重視される機能とは
その１ 脱着が簡単なこと
レンタカーを借りた時には、すぐにでも旅行先や仕事先に向かいたいもの。そんな時に、ドラレコの脱着に手間取ってしまっては折角の時間がもったい無いですよね。なので、まず脱着が簡単なことがレンタカーに持ち込むドラレコ選びでは最優先になります。
そうすると選ぶべきは、シガーソケットから電源が取れること、１カメラタイプで配線が一本で済むこと、となります。ドラレコのタイプとしては、フロントカメラだけのタイプ、インナーミラーに装着するタイプ、360度カメラタイプ、がお勧めです。
その２ 十分な解像度を持つこと
折角ドラレコで記録を取っても、いざという時にそのデータが役に立たなければ非常に残念です。それぞれのカメラタイプで必要となる画素数を必ず満たすものを購入しましょう。
1カメラの広角レンズなら200万画素、360度カメラでは1856×1856ピクセルの340万画素以上あれば安心できます。
その３ すぐに映像を確認できること
万が一の事故の際には、録画されている画像をすぐに確認したいもの。特に事故になんて遭ってしまった時には気が動転してしまい、細かいところにまで気を回すのは難しいもの。そう言った場合には、Wifi搭載モデルでスマホですぐに映像を確認出来たり、液晶搭載モデルで本体で映像を確認できると便利です。
それぞれのおすすめ機種の説明
それではここからは私のおすすめ機種を、それぞれのタイプ毎に紹介していきます。インナーミラータイプでは2023年５月現在でおすすめの機種がありませんでしたので、代わりと言っては何ですが、尖った特徴がありお勧め出来るドラレコをその他のタイプとして追加しておきました。
１カメラタイプ
ケンウッド DRV-355
国内老舗メーカーのケンウッド製の１カメラタイプ。f1.8という非常に明るいレンズを搭載し夜でも明るく撮影ができます。録画画質はFull HD、32GB 付属、シガーソケットケーブル3.5m、GPS対応。オプションで駐車監視録画可能。
JVC KENWOOD GC-DR20
こちらもJVCケンウッド製の１カメラタイプ。Wifi内蔵でスマホに簡単に映像を転送できるのがうりです。急激な明るさの変化にも強いWDR対応が嬉しい。録画画質はFull HD、8GB 付属、シガーソケットケーブル3.5m、GPS非対応。駐車監視録画可能には対応しない。
ユピテル WD320S
こちらは自動車用小物では非常に知名度の高いユピテル製の１カメラタイプ。SONY社製２００万画素のCMOSセンサーを搭載。録画画質はFull HD、16GB 付属、シガーソケットケーブル約４m、GPS対応。オプションで駐車監視録画可能。
コムテック HDR002
ドライブレコーダー製造国内最大手メーカーのコムテック製。SDカードメンテナンスフリー機能やSDカードチェック機能、バックアップ機能などが搭載されており、撮ったつもりが取れてなかったと言った悲劇を防ぐ、痒い所に手が届く機能がうれしい。3年の長期保証対応。録画画質はFull HD、16GB 付属、シガーソケットケーブル約４m、GPS対応。オプションで駐車監視録画可能。
360度カメラタイプ
ケンウッド DRV-CW560-K
暗さに強い、ソニー製840万画素センサーを搭載。Wifi搭載しスマートフォンですぐ再生が可能。専用ビューアーソフト「KENWOOD STREET TRACKER」で５種類のビューモードで再生することができる。録画画質はFull HDの2倍2160×2160、32GB 付属、シガーソケットケーブル付属(長さ不明)、GPS対応。オプションで駐車監視録画可能。
ユピテル Q-21A
ソニー製500万画素CMOSセンサーをを搭載。独自のファイルシステム採用による「定期的なSDカードフォーマットが不要」、起動時の「SDカードチェック機能」による不良チェックなどにより万が一の取り損ねを防止。補償金対応やロードサービスの付帯など特典が多い。3年保証。録画画質は1856×1856、16GB 付属、シガーソケットケーブル約4m、GPS対応。オプションで駐車監視録画可能。
コムテック HDR360GS
専用のビューワソフトで録画データをパソコンで確認可能。映像や音声だけではなく、Gセンサーの情報も確認できます。またGPSを搭載しているため、自車の走行軌跡をGoogleマップ上に表示したり、走行速度も確認できます。補償金対応の特典付き。3年保証。録画画質は不明、３２GB付属、電源ケーブルも不明、GPS対応。オプションで駐車監視録画可能。
セルスター CS-360FH
品質第一から国内一貫生産体制にこだわるセルスター製。２カメラ180°＋180°で360°をカバーするため歪みの少ない画像が特徴。準天頂衛星みちびきにより政府機関が発令する地震や津波などの災害情報「災危通報」を表示・音声でお知らせしてくれる。3年保証。録画画質は不明、３２GB付属、シガーソケットケーブルケーブル付属(長さ不明)、GPS対応。オプションで駐車監視録画可能。
その他のタイプ
車内左右後方カメラ付き超広角モデル
ワンボディに2つのカメラを搭載し、前方だけで無く、車内・左右後ろまで撮影が可能なモデル。Wifi搭載しスマホで映像を確認することができる。400万画素のセンサーを搭載し録画画質も高画質で、フロントカメラと車内カメラ同時にONにしても、2560*1440P＋1920*1080P/30fpsを実現できます<。録画画質はFull HDを超える2560*1440P、付属メモリ無し、USBケーブル約3.６m、GPS対応。オプションで駐車監視録画可能。
SEIWA KTR2000 HELLO KITTY
国内カー用品市場で50年以上の実績のあるセイワ(SEIWA)から販売されているハローキティ型のドラレコ。かわいい外観とは裏腹に、200万画素センサーによるFull HD画質の録画によりナンバープレートまでしっかり録画ができる。録画開始時などにハローキティの声でアナウンスしてくれます。録画画質はFull HD、16GB 付属、シガーソケットケーブル約3.3m、GPS非対応。駐車監視録画は非対応。
激安モデル
セール価格で5000円を切る激安モデルだがAmazonでの評価は悪くない。この価格で２カメラ、しかも32GBのSDカードが付属しています。カメラにはIR(赤外線)LEDも内蔵されており、夜間でも視認性の高い画像が撮れるとのこと。3年までの延長保証、駐車監視用高圧ケーブルの提供あり、Gセンサー内蔵、東西LED信号機の周波数にも対応と、機能的には非常に豊富であるため、お試しで購入しお守りがわりに持っていても損はないでしょう。
まとめ
様々なドラレコを紹介させて頂きましたが気になるモデルはありましたでしょうか。楽しく安全なレンタカーライフを送るためにも、持ち込みドラレコを一度検討されてはいかがでしょうか。
最後になりましたが、レンタカーを借りる際には複数のレンタカー会社から一括で見積もりを取って、自分のニーズに最もよく合うレンタカーを比較検討したいもの。こちらのエアトリ
から一括検索し、じっくりと比較検討した上でレンタカーの予約を済ませましょう。
